水は健康の源!
正しい水分補給の方法
●体の水が不足すると・・・
私たちが生きていくために「水」は欠かすことのできない存在ですが、その摂取量が不十分であることによる健康障害が、多くの悲劇を引き起こしています。児童・生徒などを中心にスポーツに伴う熱中症による死亡事故は後を絶ちません。また中高年で多発する脳梗塞(のうこうそく)・心筋梗塞(しんきんこうそく)なども水分摂取量の不足が 大きなリスク要因の一つとなっています。これら脱水による健康障害や重大な事故などの予防には、こまめな水分補給が効果的です。
●人体の水の割合は・・・
成人男子が比較的安静にしていた時の人体の水分は左のとおりです。「体内でつくられる水」とはたんぱく質や炭水化物、脂肪などの代謝によって得られる水です。夏の暑い時や運動などで発汗量が通常より多い時は、それに見合う水分の補給が必要となります。
●健康に過ごすために・・・
正しい水の飲み方
のどの渇きは脱水が始まっている証拠です。渇きを感じてから水を飲むのではなく、渇きを感じる前に水分を摂ることが大切です。ちょこちょこと、こまめに飲むようにしましょう。特に、水分が不足しやすい①寝る前と起きた時・②スポーツの前後・③入浴の前後・④飲酒の後などには、水分を摂ることが大切です。
朝1杯は必ず飲みましょう!
水分の摂取量は全般的に不足気味で、平均的には、コップで「あと2杯」の水を飲めば1日に必要な水の量を確保できます。その際、糖分や塩分が多いものは吸収までに時間がかかったり、アルコールや多量のカフェインを含む飲料は尿の量が増え体内の水分を排せつするので、注意が必要です。
※参考:「患者指導のための水を健康ハンドブック」水と健康医学研究会監修、2006.3、日本医事新報社