5月

暦の上では、夏　「なつ」は熱（ねつ）の季節

立夏 (りっか) 5/6頃　四月節
この日から立秋の前日までが夏。
野山が新緑に彩られ、夏の気配が感じられるようになる。蛙が鳴き、筍が生えてくる。

小満 (しょうまん) 5/21頃　四月中 (卯月：うづき)
陽気が強くなり、草木などの生物が次第に生長、生い茂る意味。はしり梅雨が現れる頃

５月といえば、菖蒲やあやめを連想しますが、
丹波の古刹「白毫寺の九尺藤」が、
この世のものとは思えない幽玄な美しさを見せてくれる季節です。
門前は重厚な歴史とは異なる柔和な佇まい、四季折々の木々や草花が、穏やかに迎え入れてくれます。
山紫水明の境内には、人間の世と仏の世を結ぶといわれる太鼓橋があり、橋下の庭いっぱいに「心」の字を型どった「心字池」に悠々と泳ぐ鯉。
あたりに石仏の群れが現れると、打って変わった白毫寺の素顔、古刹の風情となり、奥まるにつれ、密教寺院の森厳さが姿を現します。

5月のお菓子

■ あずき処宝泉堂（京都市左京区）　賀茂葵

日本最古の祭、一千年の時を経て新緑の季節、五月十五日には総勢五百数十名の王朝絵巻さながらの行列が下鴨・上賀茂神社へ進みます。
祭に関わる全ての人が清浄のしるしとして葵と桂を身に付けます。
これが、賀茂祭が葵祭と呼ばれる所以です。
葵の文様を丹波大納言小豆で京都らしい菓子に仕上げた「賀茂葵」は、新緑の季節にふさわしい味わいです。

■ 鼓月（京都市伏見区）　洛風

風薫るこの季節、山の緑は濃く淡く彩られ、爽風も透き通り陽の光が溢れてくる……
寒天に山芋を混ぜあわせ、やわらかく炊き上げた薯蕷羹(じょうよかん)と、宇治抹茶入りの餡羹を流しあわせ、わらび餅をつつみました。緑かぐわしい風が届きます。

■　菓心おおすが（滋賀県彦根市）　人形焼

兜をかぶったゆるキャラといえば、彦根の彦にゃん！
もちっとした食感の生地に
ふっくら炊いた小豆鹿の子をちりばめました。
どこから食べる？…悩んでしまうお菓子。

■　たねや（滋賀県近江八幡市）

粽（ちまき）、黒糖粽

波照間産黒糖を使った葛羊羹粽です。
黄色の糸を解くとふわっと広がる笹の香り～。沖縄波照間産黒糖を使った葛羊羹粽でコクと風味があり、現代風にアレンジされたような粽です。

かしわ餅

こし餡・みそ餡粒餡の３種類です。
粒餡は、古代米の赤米が、生地に使われています。

この記事のタグ：和菓子、仁多水

縁結びの地・奥出雲で採れた天然水「仁多水（じんおおすい）」の公式ネットショップ

5月

5月のお菓子

■ あずき処宝泉堂（京都市左京区） 賀茂葵

■ 鼓月（京都市伏見区） 洛風

■ 菓心 おおすが（滋賀県彦根市） 人形焼

■ たねや（滋賀県近江八幡市）